限界集落化からの脱出ストーリー

世帯が消える。空き家が出る。この現象は田舎だけでなく東京のような都会でも等しく起こっていることです。ただ、一つ大きく違うのは、都会で空き家が出たとしてもそれを改装したり更地にして新たな家を建てれば買い手がすぐ見つかるという点。

西畑に未来はあるのだろうか

田舎では空き家が出るとほぼそこは半永久的に廃屋となります。買い手が付かないのです。残された住民も高齢化の途を歩みやがて集落が消滅。それもまた全国の過疎地域にありふれた事例となってきました。

ただ待つだけの集落消滅

福井市西畑町という、地名だけ聞けば町の香りがするのですが、行政区割りで付けられた呼称に過ぎず、実態は小さな農村です。全戸11軒、うち2軒が空き家。住民20名のうち60歳以上が12名、18歳以下の子供はゼロ。これが意味するところは、20年後の集落消滅です。

でもよく見渡して見回してみると、そんなに魅力の薄い村なのかと思うのです。海に近く(わずか1キロ。歩いて15分です)、周囲は林やのどかな田園風景。福井県屈指の規模の消防署は800m先で救急車は2分で来ます(笑)。大きな総合病院も10kmの距離に。スーパーもショッピングモールも30分のドライブ圏内です。何も不自由さはありません。

それでも過疎化が進んでいるのです。大きな原因の一つが、若者が結婚して家庭を持つと市街地に転出してしまうことです。これは彼らの価値観を是正するとか説得するということの難しさです。限界集落とは、中山間地の集落で 65 歳以上の人口が50%を超えることが定義です。これに過疎化、空き家問題が絡んできます。その対策は、子供のいる若い家族に移住してもらえばいいことです。しかし、それはどうやって成し遂げるか。問題はそこです。限界集落化するには何がしかの原因がその集落にあります。その原因とは深刻なものかもしれないし、他愛のないことかも知れません。

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